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ゲシェマイケルローチ 生い立ち
マイケルローチ(Michael Roach)は、アメリカ合衆国のアリゾナ州で生まれました。
(ゲシェという名称は後で説明しますが、名前ではなくてチベット仏教の最高の称号です)
彼は4人兄弟と小学校教師であったシングルマザーの母親との家庭で育ちました。
ですので、当時でも決して裕福な家庭に育ったというわけではありません。
マイケルローチ 大学への進学
マイケルローチは、勉強を熱心に行い、アメリカでもトップクラスの大学、
プリンストン大学で奨学金を得て合格しました。
(プリンストン大学は2019年世界大学ランキングで6位のハーバード大学に続き、7位にランキングされています)
マイケルローチは、プリンストン大学でも大変優秀な成績で、ホワイトハウスで優秀な学業の学生しかもらえない、大統領学術賞を授与しています。
母との別れ
しかし大学3年生の時転機が訪れます。
ある夜、マイケルローチが大学内の教会で、世界の飢餓状態を助けるため何かしたい、ボランティアの集まりに参加していた時でした。
電話を受けた牧師が、マイケルローチを呼び出し、
シングルマザーでありながら、マイケルローチの側で支え続けた最愛の母が、乳がんで他界したという連絡があったことを告げます。
このことがあまりにショックで、マイケルローチは深く人生を考えます。
さらにその後しばらくして、2つの電話を受けます。
1つは弟がなくなった連絡で、もう一つは父親も亡くなったとの連絡でした。
あまりのショックから、人生の意味や意義、高学歴や高収入は何の意味があるのか。
答えを求めるように、インドへ旅立ちます。
マイケルローチ インドへの旅立ち
インドに旅立ったマイケルローチ。
そこでチベット人のラマ僧と出会います。
彼自身もそこで修行僧となることを決意します。
アジアとアメリカの両方でチベット修行院で25年間過ごします。
マイケルローチ ゲシェの称号を取得
マイケルローチは1995年厳しい試験をくぐりぬけ、彼はチベットのセラ僧院メイ学堂(世界最大の修道大学のひとつ)の600年の歴史上始めて、仏教の博士号『ゲシェ』を取得した西洋人となります。
ニューヨークへ
このゲシェを取得するにあたっての最終試験の数年前、ゲシェマイケルの先生は、別の試験も行います。
先生『マイケル、あなたにはカルマの法則を教えました。これを実生活で活用する術を知っているということを証明することはできますか?』
これは実社会で、一般の人と同じように過ごしビジネスで成功することを意味していました。
このビジネスを成功させるために、マイケルローチはニューヨークへ旅立ちました。
マイケルローチ ダイヤモンドビジネス創業
ゲシェマイケルローチは、ある日突然光景が脳裏に浮かんできました。
そのイメージされたものは「燦々と光り輝くダイヤモンド」。
「ビジネスを始めるのは、ダイヤモンドに関する職種にしよう!」
そう決意したものの、ゲシェマイケルローチにはダイヤモンドに関する知識がほとんどありませんでした。
しかし、ニューヨークに戻ります。
そしてマイケルローチは、『アンディンインターナショナルダイヤモンド』社の創業に加わります。
アンディンインターナショナルダイヤモンド社は、オファー・アズリエラントとアヤ・アズリエント夫妻が5万ドルの融資を受けて作った会社で、従業員もマイケルローチを含めて数名の小さな会社でした。
1981年から1998年の間にマイケルローチはアンディンインターナショナルダイヤモンド社で働いていましたが、本格的に仏教を学ぶニューヨークの研修所創立のために退社をすることには、年間1億ドル社員数500人ほどの会社になっていました。
今まで培った金剛教の哲学を活用して、会社はニューヨークで創業した起業の中でも有数のスピードで成長を遂げました。
そして1999年までにアンディン社の年間売上は、なんと1億5000万ドルまでに上りました。
マイケルローチ ウォーレン・バフェットへ売却

2009年アンディン社は世界で最も裕福な投資家の一人、ウォーレン・バフェットによって買収され、バークシャー・ハサウェイ投信ファンドの一部になりました。
ウォーレン・バフェットは長期投資で有名な投資家ですので、一時的に景気が良い会社を買うM&Aしたのとは違うこともわかると思います。
ウォーレンバフェットとは?
アメリカの投資家であり、経営者であり、世界で3本の指に入る資産家でもある。
世界最大の投資持株会社 バークシャーハサウェイ社で高い運用成績を残しているが、基本的に長期投資をスタイルとしており、事業の内容を理解でき、長期的に業績が良いことが予想され、経営者に能力があり、魅力的な価格であるという4つを投資条件に挙げている。
マイケルローチ ダイヤモンドの知恵を出版
その後大手出版社から打診を受け、金剛教の原理原則をいかにビジネスの成功に生かしたかをまとめた、『ダイヤモンドの知恵(The Diamond Cutter)』が出版されました。
『ダイヤモンドの知恵(The Diamond Cutter)』は世界30カ国以上に翻訳出版されて、世界中で何千人もの人に伝わり人生を成功させている人も多数でています。
マイケルローチ 現在の活動は?
ゲシェマイケルローチは会社を引退後、私財を投じて世界中の経営者やビジネスマン、生きている真理を追求したいすべての人に、講演活動などを通じて、ダイヤモンドの知恵を説いて回っています。
ゲシェマイケルローチは、世界的に活躍する
- インストラクター
- ビジネスマン
- 慈善家
- 作家
- 翻訳家、
- 教育家
- 講演者
- 音楽家
でもあります。
また
- ダイヤモンドヘッド大学
- グローバルホームレス救助
の創設者でもあります。
またチベット語、サンスクリット語の素晴らしい翻訳家として40 冊以上、10,000 ページ以上の作品を翻訳を手がけています。
ダイヤモンドの知恵とは?
ゲシェマイケルローチの教え『ダイヤモンドの知恵』とは、『金剛般若経』と呼ばれる仏陀(ブッダ)の教えを記した古い経典のもとに書かれたものです。
古代インドの言葉であるサンスクリット語で、
Arya Vajra Chedaka Nama Prajya Paramita Mahayana Sutra
と呼ばれており、
チベット語では
Pakpa Sherab Kyi Paroltu Chinpa Dorje Chupa Shejawa Tekpa Chenpoy Do
英語では
『ダイヤモンドを断ち切る完成された知恵の経典』と呼ばれ、
日本には漢訳で
『金剛般若波羅密教』あるいは『能断金剛般若波羅密多経』として伝わっています。
金剛般若経とは?
金剛般若経とは、2500年前に仏陀(ブッダ)がサンスクリット語で説いた経典になります。
さらになんと、現存する世界最古の印刷物と言われ、大英博物館にはグーテンベルク聖書から遡ること約600年前の西暦868年に唐で木版印刷された『金剛般若波羅密教』が収蔵されています。
最初は口づたいで伝えられていましたが、やがて貝葉(ばいよう)と呼ばれる、葉っぱに刻みこまれて伝わることになりました。
現在の紙の代わりですね。
(参考:貝葉 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9D%E8%91%89)
こうして作られた貝葉本で伝わり保管されています。
金剛経は、およそ1千年前にチベットに伝わり、サンスクリット語からチベット語に翻訳されました。
そしてその後中国→日本、韓国、モンゴルなどアジア各国に伝わり、2500年の間それぞれの国の言葉で翻訳されて、くり返し再版されてきました。
ゲシェマイケルローチの文献の保護活動
ゲシェマイケルローチは、チベットの古い仏教文献を保存するためのプロジェクト『アジア仏典入力プロジェクト(ACIP:Asian Classics Input Project)』に携わっています。
このチベットの古い仏教文献は、数千年もの間、チベットの僧院や図書館に所蔵されていました。
しかし1950年に中国によるチベットの侵攻を受けるようになってから、保存していた5000以上の図書館や僧院が破壊されて、ほんとうに一部の文献のみがチベット国外に持ち出されました。
この文献の入力プロジェクトでは、インドの難民キャンプで生活するゲシェチベット難民に、コンピューターによるタイピング技術を習得するトレーニングの機会を作り、失われつつある文献のデジタル化を行っています。
入力されたデジタル文献は、インターネット上で何千人もの研究者に無料で提供されて、現在まで15万ページ分が保存されています。
参考文献:引用文献:ダイヤモンドの知恵 セルバ出版/ダイヤモンドの知恵日本講座 行動派/愛のカルマ セルバ出版